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目次

  1. 地球環境のための藻場再生
  2. 水質、生物を守る藻場再生
  3. 藻場再生の重要なポイントとなる核藻場の確保
  4. 藻場再生プロジェクトの取り組み
  5. 急がれる藻場再生や磯焼け対策
  6. 藻場再生の試みについて

地球環境のための藻場再生

近年では環境保護のために世界中でいろいろな取り組みが行われています。地球環境の改善には実にいろいろな方法があります。

砂漠の緑化、ゴミ削減、リサイクルなどたくさんあります。

そして最近注目されているのが藻場再生です。藻場を再生することは海の環境を保護するために行われています。日光が届く比較的浅い海中に生息する植物を増やすための取り組みの事をいいます。

植物が生息できるような環境作りが行われています。海中に生息する植物を増やす事によって魚などにも大きな影響を与える事にもつながります。

水質、生物を守る藻場再生

藻場とは、沿岸域の浅い海で海藻が森林や草原のように生い茂っている場所で、魚介類などの多くの水棲生物が暮らすための場所となっており、産卵場や生育場所といった役割だけでなく、水質の浄化や光合成による酸素の生成といった海の環境を維持するための重要な機能も持っています。

また、アワビやサザエ、ウニなどの漁場としての役割も持っています。

しかし、藻場が失われてしまうと、海の環境の悪化だけでなく、漁業へも悪影響を及ぼすため、藻場再生を行う必要があります。藻場再生を行うことで、本来藻場が持っていた機能を取り戻し、水質が良く、多くの生物が暮らす豊かな海にすることができます。

藻場再生の重要なポイントとなる核藻場の確保

藻場再生は、日本古来からの海産資源でもある昆布やわかめの生息を促し、その生産活動を高める目的として行われます。なかでも藻場再生でキーとなる政策については核藻場をしっかり確保することで、魚やカニ、うになどの食害からそれを守ることで、絶滅に瀕しない状態を常に保つことにあります。

例えばその確保にあたっては、周囲に藻を食べる魚などを侵入させないネットを張り、またうにやカニなどの移動を防ぐフェンスを海底に設けるなどの施策を講じます。特徴としては魚の侵入に関しては立体的な対策、うにやカニの侵入に対しては平面的な対策を講じる方法となります。

藻場再生プロジェクトの取り組み

藻場とは、海の沿岸域で藻や海草が多く生息するところのことです。藻や海草は光合成を行うことで海水に酸素を供給し、また魚の餌場や卵の産卵場となることで海を豊かにし豊富な海産物をもたらしてくれます。しかし、藻や海草が死滅する磯焼けという現象が起こると、そこに住む水棲生物も減少し、漁場としての活用もできなくなってしまいます。

そのような地域で様々な藻場再生の取り組みが行われています。藻や海草の種子を撒いたり施肥を行ったりします。磯の掃除なども行うほか、鉄を作るときの副産物である鉄鋼スラグを海に供給することで、鉄分を補って海草の成長を促す試みも行われています。藻場再生は最近注目されており、全国様々な場所で試みられています。

急がれる藻場再生や磯焼け対策

すでに磯焼けとなっている範囲が広い場合には、藻場再生や磯焼け対策が急がれます。藻場再生や磯焼け対策といのは、砂漠緑化などと比較するとあまり注目されていない事もあります。

しかし、日本は海に囲まれた島国ですので、藻場再生や磯焼け対策をせず環境が破壊されるとその影響を受けやすいという事が予想されます。

多くの人が藻場再生や磯焼け対策の必要性を認識する必要があるでしょう。多くの人が関心を持てば、藻場再生や磯焼け対策を行う人も多くなるという事が予想されます。昔の様な豊かな自然を取り戻す事ができればいいでしょう。一つずつ小さな積み重ねが、結果として環境を守る事につながる事でしょう。

藻場再生の試みについて

魚や貝、甲殻類などの海の生き物にとって、住処となる海藻の群生は藻場と言い表されます。産卵場所や稚魚の成育場所を確保するために藻場の存在は欠かせないものの、地球温暖化などの環境問題が深刻化していくと共に、藻場も失われつつあります。

しかし近年、水産庁や複数の企業団体などにより、藻場再生の取り組みが進められています。

ウニをはじめとする食害生物を駆除したり、母藻を供給することで藻場再生に向けた生産力を向上させたりしながら、藻場の発育を図ると同時に、赤潮や青潮の発生防止も含む水質の浄化にも、効果を期待されています。

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